現在、中高年以上の人であればデパートで買い物をしたことがないという人はおそらくいないはずです。
そんなデパートをテーマにアフィリエイトできれば稼げるのではと思われる人もいるのではないでしょうか。
しかし、実際のところそのような案件を扱っているASPはあるのでしょうか。
また仮にあったとしても十分な報酬は期待できるのでしょうか。
そこで今回はデパートでアフィリエイトする方法や取り扱いのあるASPなどについて解説していきます。
デパートのアフィリエイトをする方法・ASPで取り扱いがあるのはどこ?
デパートのアフィリエイトの需要とマーケット情報
デパートのマーケットは漸減傾向にあり、業界としては楽観視できないところです。
ただ、個人がアフィリエイトするぶんにはそこまで問題にはならないかと思います。
まずマーケットについて、デパート、すなわち百貨店は言い換えれば総合小売店です。
そんなデパートは十数年前よりユニクロや家電量販店など、特定のジャンルに特化したコストパフォーマンスの高い小売店に大きくシェアを奪われてきました。
また、続く不景気と若年層の貧困化が比較的高級志向であるデパートを敬遠していることもあると思われます。
そうした状況が続いた結果、近年は大手百貨店の売り場面積縮小や閉店が相次いでいます。
一時、インバウンド需要で持ち直しも見られましたが、そう長く続くとも思えません。
マーケット自体は厳しい状況が続くと考えておいたほうがよいのではと思われます。
とはいえ、それでもデパートの市場規模は5兆円超を誇っており、個人がアフィリエイトで絡むには十分すぎる規模があるといえます。
衰退産業、というと言い過ぎかもしれませんが、そのような状況であってもアフィリエイトする際にそこまで逆風になるとまでは考えなくてもよいのではと思います。
ちなみに、少し前から話題になっているセブン&アイホールディングスによる、そごう・西武売却問題がそろそろ次の展開を迎えそうです。
まだ確定はしていませんが、場合によっては売り場の一部をヨドバシカメラに占拠されるかたいになるところが象徴的です。
また、いずれにせよこれは今後のデパート業界の行く末を占う試金石となりそうな気がします。
デパートでのアフィリエイトを本格的に検討している人は一応はことの成り行きをチェックしておくことをおすすめします。
デパートのアフィリエイトの報酬と収益性
デパートのアフィリエイトの報酬の大半は商品購入額の3%前後です。
収益性が高いとはいえません。
仮に10,000円~20,000円程度の商品が購入されたとしても報酬はわずか300円~600円ほど。
同じ小売でも探せばもっと収益性の高いアフィリエイトは少なくありません。
あえてデパートのキーワードでやっていきたいという理由がなければ他のジャンルも検討してみることをおすすめします。
デパートのアフィリエイトの成果発生・確定条件
デパートのアフィリエイトの成果発生・確定条件はオンラインストアでの商品購入です。
デパートは衣類や地場産品、ギフトやスイーツ、デパ地下食品など多彩な品ぞろえが特徴のひとつです。
この点はアフィリエイトにとっては小さくないメリットになるのではと思います。
ただし、一部の案件ではコスメ商品が成果発生の対象外になっていますのでそこは要注意です。
また、個人的には、デパートの大きな魅力は商品だけではなく、その接客も重要な要素であると考えています。
そこが欠けてしまうオンラインストアでは、いずれジャンル特化型の小売店に大きく水を開けられるのではないでしょうか。
あくまでも個人的な考えですが、一般的な小売ではなくあえてデパートでアフィリエイトするという点はやはり意識しておきたいところです。
デパートのアフィリエイトのターゲットやおすすめ訴求ポイント
デパートのアフィリエイトの主なターゲットは経済的に余裕のある比較的年配の方々です。
インバウンド需要を考えると外国人もターゲットになりそうなものですが、オンラインストアを見るに多言語対応していません。
そこは外しておいてよいのではと思います。
また、若い人についてはデパートで頻繁に買い物をするほどの経済力がありませんし、もはやデパートでの買い物が特別な意味を持つ文化も感じられません。
そう考えると、かつてデパートでの買い物を楽しんできた年配の人々が消去法的にアフィリエイトのメインターゲットになるはずです。
ただ、そうした人々の中にはそもそもネットでの買い物に抵抗を持つ人も少なくありません。
このように、メインターゲットとなるはずの人とそのITリテラシーが噛み合っていない点はデパートのアフィリエイトのデメリットと言わざるを得ないかと思います。
訴求ポイントにしても難しいところです。
先ほど軽く触れましたが、デパートはその特別感のある接客もまた大きなポイントです。
実際、優良顧客には専任の営業担当がつくほどです。
しかし、オンラインストアではそうした部分がまったく訴求できません。
となると、コストパフォーマンスで訴えたいところですが、そもそも高級路線であるデパートにコストパフォーマンスという考え方は合いません。
したがって、最終的には単純な商品の魅力だけで訴求していくほかないというのが実情です。
総じて、デパートのアフィリエイトはターゲットもおすすめ訴求ポイントも見出しづらい、かなりやりにくいジャンルといえるのではないでしょうか。
デパートのアフィリエイト広告案件
・近鉄百貨店ネットショップ(バリューコマース)
・大丸松坂屋オンラインストア(バリューコマース)
・大丸松坂屋お得意様ゴールドカード販売促進プログラム(バリューコマース)
・大丸松坂屋コスメオンラインストア【DEPACO】(バリューコマース)
・京王ネットショッピング(バリューコマース)
純粋な意味でのデパートでアフィリエイトできるASPはバリューコマースだけです。
小売で括れば他のASPにも案件は少なくありませんが、デパートに限定する場合はバリューコマースを使いましょう。
また、なかにはデパートブランドのクレジットカードのアフィリエイトがありますが、そちらは報酬単価も高額です。
デパートというよりはもはやクレジットカードのアフィリエイトになりますが、収益性重視の人はそちらも検討してみましょう。
参考アフィリエイトASP
・もしもアフィリエイト
・バリューコマース
・アクセストレード
・a8.net
・afb
・タウンライフアフィリエイト
・TCS
デパートのアフィリエイトをする方法・ASPで取り扱いがあるのはどこ? まとめ
デパートのアフィリエイトはバリューコマースに多くの取り扱いがあります。
ただ、報酬単価は低く、高い収益性は望めそうにありません。
また、デパート業界自体が苦境に面しており、その内容やターゲットもアフィリエイトに向いているとは思えません。
総じて、デパート特化でアフィリエイトするのは簡単ではないはずです。
アフィリエイト初心者であれば、あまりデパートにはこだわらず他のジャンルも検討してみることをおすすめします。